【環境改善はこの4ステップで!】ISO14001のPDCAモデルをやさしく解説
環境マネジメントシステム(EMS)を効果的に運用するには、単に「やって終わり」ではなく、継続的に見直し・改善していくことが重要です。
その基本となる考え方が、PDCAモデルです。
この記事では、ISO14001の「0.4-PDCAモデル」の内容を、初心者にも分かりやすく解説しながら、実際の現場でどのように活かせるかを紹介します。
PDCAモデルとは?
PDCAとは、以下の4つの言葉の頭文字をとったものです。
- P:Plan(計画)
- D:Do(実行)
- C:Check(評価)
- A:Act(改善)
この4つのステップを繰り返すことで、企業は環境への負荷を継続的に減らしていくことができます。
実例で学ぶ!PDCAモデルの流れ
たとえば、ある製造業の会社が「ゴミの削減」に取り組むケースで見てみましょう。
① Plan(計画)
まず、工場からどれだけゴミが出ているかを調査。
その結果をもとに、「廃棄物の分別を徹底して、リサイクル率を20%アップする」という目標を設定します。
👉 ポイント:現状を把握して、達成可能な目標と手段を決めることが大切!
② Do(実行)
分別ルールを社員に教育し、ゴミ箱を色分けして見やすく配置します。
現場にポスターも貼って、ルールが浸透するよう工夫します。
👉 ポイント:教育やツールの整備がカギ!
③ Check(評価)
1か月後、実際にリサイクル率が上がったか、分別がうまくいっているかをチェック。
すると、一部のエリアではルールが守られていないことが分かりました。
👉 ポイント:数字や現場観察で「できているか」を確認する!
④ Act(改善)
うまくいっていない部署には、再教育を行い、ルールの説明をより簡単にします。
また、現場の意見を取り入れてゴミ箱の配置を見直しました。
👉 ポイント:問題があればそのままにせず、次の改善策を考える!
PDCAは「一回で終わり」じゃない!
PDCAモデルの最大の特徴は、「何度でも繰り返せること」です。
最初は小さな改善でも、繰り返すことで会社全体の環境パフォーマンスが大きく向上していきます。
まとめ:PDCAで“環境改善がまわる仕組み”をつくる
ISO14001のPDCAモデルは、環境マネジメントを形式だけで終わらせず、実際に役立つ活動に育てるためのフレームワークです。
やることが明確になり、改善点が見える化され、チームとして継続的に取り組める。
そんな理想的なサイクルを、ぜひあなたの職場でも回してみませんか?
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