内部監査員教育は、組織様を訪問して実施させていただきます。実施内容は、組織様のご希望(次の内容例を参考に検討)によります。
内部監査員教育内容例
1)規格全体の説明
ISO規格は、各国のISO加盟組織(日本では、日本工業標準調査会)から派遣された専門家で構成される分野ごとの専門委員会(TC:Technical Committee)により、何回もの会議における議論を重ね開発されてきました。その結果、国際規格(2015年版)として2015年9月発行されました。その内容は汎用的に記載されており、具体的な実施事項や規格に最終的に織り込まれるまでに議論された背景等は記載されていませんが、これら(背景等)を理解する(組織としてのマネジメントシステム確立に役立つ面もあると考えられ)ための分かり易い説明
2) 内部監査の進め方
「ISO19011-2018(JIS Q 19011-2019) :内部監査(第一者監査)、及びサプライヤーによって顧客に行われる監査(第二者監査)」の要点を含めた内部監査の進め方の説明
①内部監査用語の定義、②監査の原則、➂適合性監査、④有効性監査、⑤年間内部監査基本計画(監査プログラム)、⑥内部監査のPDCAの回し方、⑦内部監査の目的設定についての考え方、⑧内部監査員の力量、⑨内部監査実施フロー、⑩内部監査実施準備、⑪内部監査活動の実施、⑫監査所見の作成、⑬内部監査報告書の書き方等を含めることが可能
3) 効果的内部監査の進め方
規格では、①要求事項への適合性、及び②有効に実施され維持されているかについての内部監査実施を求めています。多くの組織では、内部監査対象部署ごとの要求事項を確認するチェックリストにより網羅的に実施されていることが多くみられます。令和グループコンサルタントの豊富な経験から、一層効果的な内部監査実施方法もご提案
4) 指摘の練習
①不適合の書き方、②不適合判定の練習、➂不適合を見つけ出す練習、④ロールプレイによる練習、⑤内部監査不適合報告書の書き方練習など、内部監査員教育にあてることのできる時間に応じて構成
5) 内部監査チェックリスト作成の練習
効果的・効率的な内部監査実施のための「内部監査チェックリスト」作成方法練習
6) 内部監査報告書の書き方
監査プログラムに従って実施した内部監査の結果をまとめます。内部監査のPDCAの最後のまとめです。内部監査の有効性を評価し、次のアクションにつなげる重要な位置づけとなります。そのための有効な「内部監査報告書」の書き方をご提案
内部監査員教育カリキュラム例(二日コース)
一日目
時間 | 内容 |
---|---|
10:00-10:10 | はじめに(ご挨拶、テキスト確認、カリキュラム説明) |
10:10-11:10 | ISO9001概要(ISO9001を経営に役立てるには、規格序文等の解説) |
11:10-12:00 | ISO9001:2015要求事項解説-1 |
12:00-13:00 | 昼食休憩 |
13:00-15:00 | ISO9001:2015要求事項解説-2 |
15:00-15:10 | 休憩 |
15:10-15:40 | 規格理解度テスト |
15:40-16:40 | 内部監査の進め方-1 |
16:40-17:00 | 質疑・まとめ・二日目の予定確認 |
二日目
時間 | 内容 |
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10:00-10:30 | 一日目の復習 |
10:30-11:30 | 不適合判定演習 |
11:30-12:00 | 不適合を見つけ出す演習 |
12:00-13:00 | 昼食休憩 |
13:00-13:30 | 午前の続き |
13:30:-14:30 | 不適合報告書作成演習 |
14:30-14:40 | 休憩 |
14:40-16:00 | 内部監査チェックリスト作成演習 |
16:00-16:30 | 内部監査理解度テスト |
16:30-17:00 | クロージング |