ISO9001導入前に絶対確認すべき8つのこと【チェックリスト付き】
はじめに:ISOって、本当に必要?
「ISO9001って、正直よく分からない…」
「うちの会社にも必要なんだろうか?」
「やれと言われたから調べてはいるけど、本音を言えばやりたくない…」
こんな風に感じながら、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
実は、この気持ち。とてもよく分かります。
私のところに相談に来られる企業の経営者や担当者の方も、最初は皆さん同じようにおっしゃいます。
ISO9001のことを調べると、難しい言葉がたくさん出てきて、
「マニュアルが必要」「書類がたくさん」「監査がある」……と、まるで“負担の塊”のように感じてしまう。
そのうえ「取得には半年〜1年かかる」と聞くと、ますます腰が重くなりますよね。
でも、だからこそ私は、こうお伝えしたいのです。
ISO9001は、“ちゃんとした進め方”をすれば、むしろ会社をラクにする仕組みにできます。
ISO9001=“書類地獄”?それは昔の話です
ISOという言葉に、ネガティブなイメージを持っている人は少なくありません。
「ISOって、役所仕事みたいな感じでしょ?」
「やらされ感が強くて、現場が嫌がるんじゃないの?」
「書類のための仕事が増えるだけじゃ意味がない…」
――まさにその通り。
過去のISOは、“取ることが目的化した”仕組みになっているケースがとても多かったんです。
実際、「以前取得したけれど、現場に負担がかかりすぎて辞めた」という企業様も、私のところにはよく相談に来られます。
でも、それはやり方が古かっただけなんです。
今のISO9001は、会社のスタイルに合わせて、ムダを省いた実践的な仕組みにできます。
特に中小企業にとっては、「必要最低限で、でもちゃんと回る仕組み」を作るのが重要です。
私たちのような“現場目線のコンサル”に頼んでいただければ、
書類作成もムリなく、社内の負担も最小限に抑えて進めることが可能です。
なぜ今、ISO9001が求められているのか?
ここまで読んで、「でも、それでもやっぱり面倒くさそうだな」と思われるかもしれません。
その気持ちもごもっともです。
では、なぜ多くの企業が今、ISO9001の取得に動いているのでしょうか?
それは、取引先からの信頼を得るためだけではありません。
本質的には、こんな“経営課題”に気づき始めているからです:
- 顧客からのクレームが減らない
- 属人化が進んで、誰かが休むと現場が止まる
- 業務のバラつきが多く、指示が伝わらない
- 新人がなかなか育たない
- 「なぜミスが起きたのか」が見えない
これらの課題、実はすべてISO9001の仕組みの中で解決できるものなんです。
ISO9001は“現場に効く”改善ツールです
ISO9001の本質は、「顧客満足」と「継続的な改善」。
つまり、単に“取るための資格”ではなく、
「お客様に喜ばれるサービスを、ムリなく提供し続けるための“仕組み”」をつくることが目的です。
例えば、こんな改善が生まれます:
- 作業標準を見直して、ムダな二度手間がなくなる
- クレームの原因をきちんと分析でき、再発を防げる
- 手順が明確になることで、教育時間が短くなる
- 営業・製造・事務など部門ごとの連携がスムーズになる
つまり、ISO9001をうまく活かせば、現場が楽になり、結果としてお客様からの信頼も高まるのです。
「うちみたいな会社でもできるの?」→答えはYES
私の支援先の企業様は、社員10~30名程度の中小企業が中心です。
パソコンが得意な社員さんがいなくても、専任担当がいなくても、ちゃんとした伴走があれば取得は可能です。
実際にいただく声の一部をご紹介すると:
「最初は不安だったけど、思っていたよりもずっとスムーズでした」
「これまでバラバラだったやり方が整理できて、現場のストレスが減りました」
「ISO取得が“社内の改善のきっかけ”になったのが一番の収穫でした」
特別な知識も、特別な人員も、必要ありません。
必要なのは「やってみようかな」という気持ちだけです。
まとめ:ISOの“本当の姿”を、知っていますか?
ISO9001は、「取らされるもの」「形式的な仕組み」と思われがちですが、
実は「“会社を強くする設計図”」のようなものです。
それをうまく活かせるかどうかは、進め方とパートナー選びにかかっています。
もしあなたが今、
- ISOって面倒そう…
- 何から始めたらいいか分からない…
- できれば現場に負担をかけたくない…
そう思っているなら、一度だけでも、私たちのようなコンサルタントに相談してみてくださ
い。
相談したからといって、契約する必要はありません。
ただ、あなたの会社にとってベストな進め方を一緒に考えるだけでも、モヤモヤが晴れることが多いです。
ISO9001導入前チェックリスト
~認証をムダにしないために、まず確認しておきたい8つのポイント~
①【導入目的】なぜISO9001を導入したいのか?
- 取引先・親会社からの要求がある
- 入札や補助金等の条件対応のため
- 社内の業務改善・標準化のため
- 顧客満足の向上を目指している
- 経営者の意向・経営戦略の一環として
- その他:( )
👉 ポイント:目的が明確であればあるほど、導入後の効果が高まります。
②【適用範囲】どこまでの業務・組織に適用するのか?
- 本社のみ
- 工場・事業所なども含める
- 事務・営業・設計・製造すべて含む
- 特定部門のみ適用(例:製造部門だけ)
- 明確に決まっていない
👉 ポイント:スコープ(適用範囲)は最初にしっかり整理しておくことが重要です。
③【トップの関与】経営者はISOにどの程度関心があるか?
- 目的や意義をよく理解しており、前向き
- 「取れればいい」くらいの温度感
- あまり関心がなく、現場に任せたい雰囲気
- 不明・まだ話せていない
👉 ポイント:トップのリーダーシップがISO成功のカギです。
④【推進体制】社内に担当者・チームを置けそうか?
- 担当者が決まっており、ある程度時間を割ける
- チーム体制が取れそう(部門連携OK)
- 他業務と兼務のため、時間が限られる
- 適任者がまだ決まっていない
👉 ポイント:体制づくりは導入成功の土台。最初から“1人任せ”はNGです。
⑤【業務の整備状況】現状の業務手順やルールは?
- 作業標準・マニュアル・チェックリストがある
- 各部署ごとにルールはあるが、文書化されていない
- ベテランの“口伝え”で業務が成り立っている
- 特に明確な手順はない(都度対応)
👉 ポイント:今の状態をベースに、必要な文書化だけでOK。ゼロから作る必要はありません。
⑥【品質や業務の課題】抱えている問題や悩みは?
- 顧客からのクレーム・返品がある
- 属人化しており、業務が個人依存している
- 情報の伝達ミス・抜け漏れがある
- 教育や引継ぎに苦労している
- 特になし/まだ把握していない
👉 ポイント:ISOは“改善の仕組み”です。課題の見える化が第一歩です。
⑦【取得希望時期】いつまでに認証を取りたいか?
- 半年以内に取りたい(急ぎ)
- 1年以内を目指したい
- 時期は未定だが、準備は始めたい
- 必要性はあるが、今は様子見
👉 ポイント:スケジュールに応じた進め方があります。無理のない計画を。
⑧【予算と支援】導入に向けたリソース・コンサルの検討
- 自社で進める知識と人員がある
- 外部コンサルの支援を検討している
- できれば低コストで抑えたい
- 予算はまだ未確定
👉 ポイント:初めての導入では、外部支援を入れる方がコスパが良い場合も多いです。
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