失敗しないISOコンサルタントの選び方|自社に合うパートナーを見極める5つの視点
はじめに:そのコンサル、ほんとうに“自社に合って”いますか?
「ISO認証を取得したいが、どこに相談すればよいか分からない」「コンサルに頼むと費用が高そう…」
そんな悩みを抱える企業は少なくありません。
ISO審査員として、また現場支援に長年携わってきたコンサルタントの立場からお伝えすると、「どのコンサルを選ぶか」で、ISOの運用成果は大きく変わります。
見かけの実績や価格だけで選んでしまうと、認証は取れたけれど「現場に根付かない」「誰も内容を理解していない」という“形だけのISO”になってしまうこともあります。
本記事では、私自身の現場経験に基づき、「失敗しないISOコンサルタントの選び方」について、実践的な視点から解説します。
ISOコンサルタントに依頼する意味とは?
ISOは“書類を整えるだけ”の仕組みではありません。自社に合ったマネジメントの仕組みを作り、継続的に改善を進めるための有効なツールです。
しかし、ISO規格の解釈や文書の整備、審査対応には高度な専門知識が必要であり、社内のリソースだけで進めるのは容易ではありません。
だからこそ、信頼できるコンサルタントの支援を受けることで、以下のようなメリットが得られます。
- ISO規格の要求事項を正しく理解できる
- 現場にフィットしたシンプルな仕組みを構築できる
- 審査通過までの流れをスムーズに進められる
良いコンサルタントに共通する3つの特徴
私の経験から見て、「良いコンサルタント」には以下の3つの共通点があります。
① 知識と経験が豊富で、わかりやすく説明できる
ISOの規格文は一見すると難解ですが、実際は企業活動と深く結びついた内容です。これを企業の言葉に置き換えて解説できるかどうかが、コンサルの力量です。
② 自社に合った仕組みを一緒に考えてくれる
業種の違いよりも、会社ごとの実情や文化に寄り添えるかが重要です。テンプレートを押しつけるような支援では、ISOは現場に定着しません。
③ 「相性」がよい
意外と見落とされがちですが、長期間にわたって伴走するコンサルタントとは「人としての相性」も非常に大切です。
選定時に確認すべき5つのチェックポイント
ISOコンサル選びで失敗しないために、次の5つのポイントを事前にチェックしましょう。
- 実績と支援分野:同業種に限らず、柔軟な対応経験があるか
- 支援内容の範囲:文書作成、教育、内部監査など、どこまで支援してくれるか
- 費用体系:トータルでの費用感と見積明細の分かりやすさ
- コンサルタントの対応力と人柄:実際に話して“合う”かどうかを確認
- フォロー体制:認証後もサポートしてくれるか
自力取得や自己宣言という選択肢もある
「できれば社内だけで認証を取りたい」と考える企業もあります。
確かに、自力取得には費用を抑えられる・達成感があるというメリットがありますが、以下のようなデメリットも伴います。
- 社員の負荷が大きく、通常業務に支障をきたす
- 自社に合わない仕組みを構築してしまい、結局形骸化する
- 審査対応に苦戦する可能性が高い
また、「自己宣言」という手段もありますが、第三者の認証マークが得られないため、入札や取引条件として不利になるケースも少なくありません。
ケースで見る「コンサル選びの失敗例」
ある中小製造業では、取引先の紹介で“業界大手”のコンサルに依頼したものの、文書が分厚く、誰も読まない仕組みが完成。「誰のためのISOなのか…」という声が社内で続出しました。
実はこのような例、珍しくありません。コンサルのやり方が“御社仕様”でないと、現場は動きません。
まとめ:目的と相性で選ぶ、最適な伴走者
ISO認証はゴールではなく、スタートです。
だからこそ「わが社の現状や目的を理解し、共に考えてくれるコンサル」を選ぶことが重要です。
令和グループでは、コンサル依頼前の無料サービスとして「一日診断」を行っています。
これは、「本当にこのコンサルタントで大丈夫か?」を、実際の支援を通じて確認できる、顧客目線の仕組みです。
“”一日診断により経験豊富で柔軟な対応のコンサルタントを見つけてISO9001に挑戦し変革を成し遂げた中小企業の事例””については、こちらをご覧ください。
コンサルタントを“パートナー”として迎える準備を、ぜひ一歩ずつ丁寧に進めてください。
お気軽にお問い合わせください。
ISO(9001/14001)一日診断、認証取得のコンサルタント、現状のシステムの見直しと改善、内部監査教育や支援、ご質問などお気軽にお問合せ下さい。貴社のニーズに合う最善のご提案とサポートをご提供いたします。