【ISO事務局の悩み解決】ムリなく運用できる“シンプルISO”の作り方
1. はじめに:ISOの運用が「負担」と感じていませんか?
- 「ISOの文書作成と記録が大変で、本業に集中できない…」
- 「審査の直前だけバタバタして、年中疲れている…」
- 「現場の理解が得られず、いつも一人でなんとかしている…」
これは、私たちが日々相談を受ける中小企業のISO担当者の“よくある悩み”です。
特にISO9001の運用は、「書類を整えること」が目的になってしまい、現場にも経営にも活かされていないケースが少なくありません。
そこで今回は、**「業務と一体化し、ムリなく続けられるISO」=“シンプルISO”**の考え方と、実際の構築ステップをご紹介します。
2. なぜISOの運用が重くなるのか?
ISOが「負担」となってしまう主な原因は以下の通りです:
- 文書や様式が多すぎて管理が煩雑
- 担当者が一人で抱え込み、協力が得られない
- 現場との認識にズレがあり、実行されていない手順もある
- 審査のたびに焦って記録を追いかける
これらはすべて、「仕組みが複雑すぎる」「運用が現場とかけ離れている」ことに起因しています。
つまり、構造をシンプルにすれば、自然と回るISOが作れるのです。
3. “シンプルISO”とは何か?
シンプルISOとは、以下のような運用を目指す考え方です。
- 最小限の文書と記録:必要なものだけを明確にし、無駄を省く
- 業務と一体化した手順:実務と手順書の整合性を確保
- 継続できる体制:担当者だけでなく、現場と経営が自然に関わる仕組み
これにより、次のようなメリットが生まれます:
- ✅ 担当者の負担が減り、ストレスが軽減
- ✅ 現場が協力的になり、運用が自然に回る
- ✅ 審査準備がラクになり、品質活動に集中できる
- ✅ 結果として改善活動も活性化する
4. シンプル化のステップ:実践的な見直し方法
✅ Step1:文書・記録の棚卸しと削減
- 全ての文書・記録・様式を一覧化し、「本当に必要か」を精査
- 使われていない手順・記録様式は統廃合
- 記録はExcelやクラウドに統一し、ファイリングを削減
例:製造業A社では、文書の8割が“更新されていないだけの書類”でした。棚卸しによって、文書数を約半分に削減。
✅ Step2:業務と手順書の統合
- 現場の実務をヒアリングし、「業務通りの手順書」に修正
- 手順書をフォーマット化(A4・1~2ページで簡潔に)
- 「現場で見ながら使える手順書」を目指す
例:建設業B社では、現場の作業内容に合わせて写真付きの簡易手順書に変更。使用率が大幅に向上しました。
✅ Step3:内部監査の実用化
- 形式的なチェックリストではなく、ヒアリング型の監査へ
- 「できていないこと」を探すのではなく、「改善できそうなこと」に注目
- 監査員への教育を通じて、コミュニケーション重視の監査に
例:サービス業C社では、改善提案が前年の3倍に増加し、社員の意識が向上しました。
✅ Step4:教育・レビューも“コンパクトに”
- OJT+スキルマップで教育管理を一元化
- マネジメントレビューは重要指標に絞って実施
- 月1回15分の「簡易レビュー」を導入する企業も
5. 成功事例:シンプルにしたら運用がラクになった!
- 製造業D社(従業員30名)
運用文書を80→35に削減。審査準備の時間が半減し、担当者の残業も解消。
- サービス業E社(従業員12名)
教育・記録をOJT中心に見直し。社員のスキルアップ状況が「見える化」され、離職率が減少。
- 建設業F社(従業員20名)
内部監査を“対話型”に刷新し、現場改善提案が活発に。品質目標の達成率も向上。
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「文書が多すぎる」「現場と仕組みがズレているかも」
そう感じている企業にこそ、当社の無料一日診断がおすすめです。
▼ 一日診断で分かること
- 現在のISO運用のムダ・重複・見直しポイント
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7. まとめ:ISOは“ラクに回る仕組み”に進化させる時代へ
ISOは、書類づくりに追われるためのものではありません。
業務をスムーズにし、品質を高めるための「仕組み」です。
シンプルにすることで、
- 担当者の負担が減り
- 現場が協力しやすくなり
- 審査にも強くなります
「このままのISO運用では続けられない」と感じたら、今こそ見直しのチャンスです。
まずは“シンプルにできるところ”から始めてみませんか?
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