令和グループ(ISOコンサルティング)

審査員が評価するISOスリム化・シンプル化の3つのポイント

 

審査員が評価するISOスリム化・シンプル化の3つのポイント

 

 

ISO審査で「文書が多すぎる」「運用が複雑すぎる」と指摘されていませんか?

 

実は、審査員が高く評価するのは分厚い仕組みではなく、現場で無理なく使えるスリムでシンプルな仕組みです。

 

筆者はこれまでISOコンサルタントとして数多くの企業を支援し、さらに審査員として現場を見てきました。
その経験から、審査に強いスリム化の実践ポイントを整理すると、【文書整理】【小さなPDCA】【必要な記録】の3つに絞られます。

 

本記事では、経験に基づき「審査員が評価する3つの視点」をわかりやすく解説します。

 

 

はじめに

 

「ISOの仕組みが複雑すぎて、現場に負担がかかっている」「文書ばかり増えて、結局使われていない」——そんな悩みを持つ中小企業は少なくありません。

 

審査員が評価するのは「分厚い文書」や「立派な仕組み」ではなく、現場で無理なく運用できるシンプルな仕組みだということです。

 

本記事では、筆者の経験に基づき、ISO9001やISO14001の審査において高く評価される「スリム化・シンプル化の3つのポイント」を具体的に解説します。

 

 

なぜISOスリム化・シンプル化が審査で評価されるのか

 

ISO認証の目的は「仕組みが実際に回っていること」を証明することです。
ところが、多くの企業では「ISO用に別途書類を作る」「見せるための記録を残す」といった余計な作業が増え、形骸化につながっています。

 

実際に私が審査現場で見てきた中でも、実務に直結したシンプルな仕組みを持つ会社ほど、審査がスムーズに進んでいました。

 

審査員が注目しているのは次の2点です。

  • 現場の実務とISOの仕組みが直結しているか
  • 仕組みが効果的に運用されているか

 

つまり、無理に作り込んだ「立派な仕組み」よりも、シンプルで実態に合った仕組みの方が評価されやすいのです。

 

 

審査員が評価する3つのポイント

 

① 文書の一本化と整理

「業務文書」と「ISO専用文書」を二重に管理している企業は非常に多いです。この二重管理が現場に負担を与え、更新漏れや形骸化の原因になります。

 

私の経験上、業務手順書やチェックリストをそのままISO文書に活用している企業は、審査員から高く評価されやすい傾向があります。

 

 

② 小さなPDCAが回っていること

審査員として現場を確認するとき、私は「大きな改善活動」よりも、現場で無理なく回っている小さなPDCAを重視します。

 

実際に支援した中小企業では、社員が出した小さな改善提案を月1回で振り返り、次の業務に反映する仕組みを取り入れました。その結果、審査員から「改善が日常業務に根付いている」との評価を受けています。

 

 

③ 記録のムダを省き、必要なエビデンスだけ残す

審査現場では、必要以上に大量の記録を作っている企業をよく目にします。しかし、審査員が求めているのは「本当に必要な証拠」だけです。

 

私自身が審査員として確認する際も、現場で使われている記録がそのまま残っていることを重視しています。形式的な「見せるための記録」は逆に不自然に見えることすらあります。

 

 

スリム化の成功事例(筆者経験より)

 

  • 中小製造業の例
    業務手順書とISO文書を統合。更新作業が半分になり、現場も「分かりやすい」と評価。審査員からも「無理のない仕組み」とコメント。

 

  • IT企業の例
    短いサイクルの改善ミーティングを導入。小さな改善を回すスタイルが定着。審査では「改善活動が日常的に行われている」と高く評価。

 

 

まとめ|経験に基づく3つの視点からスリム化を始めよう

 

ISO審査で評価されるのは、実態に合ったシンプルな仕組みです。

  • 文書を一本化して現場に浸透させる
  • 小さなPDCAを回す
  • 必要な記録に絞り込む

 

これらはすべて、私がコンサルタントとして企業を支援し、審査員として現場を見てきた経験に基づく結論です。

 

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    この記事を書いた人

    野田博

    早稲田大学理工学部卒。住友金属工業株式会社にて製鉄所および本社勤務を経て、関連会社の経営に携わる。ISOの分野では、JQAおよびASRにて主任審査員を歴任(現役)。JQAにおいては審査品質・実績が高く評価され、TOP5%審査員として表彰された実績を持つ。対応規格はISO9001、ISO14001。現在は中小企業を中心に、実務に即したシンプルなISO導入・運用支援を行っている。

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