令和グループ(ISOコンサルティング)

ISO9001コンサルタントに依頼する前に確認すべき準備事項

ISO9001コンサルタントに依頼する前に確認すべき準備事項

 

はじめに

 

ISO9001をスムーズに導入・運用するために「ISO9001コンサルタントへ依頼」する企業は増えています。

しかし、コンサルタントにお願いすればすべて自動的に解決できるわけではありません。

依頼前に企業側で整えておくべき準備があるかどうかで、プロジェクトの進み方や最終的な成果に大きな差が出ます。

 

本記事では、私が審査やコンサルで多くの企業を見てきた経験をもとに、「依頼前に確認しておくべき準備事項」を整理しました。

 

 

なぜ準備が必要なのか?

 

ISO9001コンサルタントは、外部の専門家として企業を支援します。

ただし、企業自身が「目的」と「現状」を理解していなければ、適切な仕組みづくりは難しいものです。

 

準備不足のまま依頼すると、

  • 方針が曖昧でプロジェクトが迷走する
  • 文書作成だけが目的化してしまう
  • 審査直前で修正作業が山積みになる
    といった事態になりかねません。

 

 

自社の現状把握をする

 

まず必要なのは、自社の業務フローや課題の棚卸しです。

  • 主要な業務の流れ(営業 → 製造 → 出荷 など)
  • 顧客からよくある要求やクレーム
  • 既に存在する社内規程・帳票類

 

これらを整理しておくと、コンサルタントに「現状を理解してもらう時間」を大幅に短縮できます。

 

 

経営層・現場のコミットメントを整理する

 

ISO9001の認証は、経営層の方針と現場の実行力があって初めて機能します。

  • 経営層:ISOを“営業のため”にするのか、“業務改善のため”にするのかを明確に。
  • 現場:業務のやり方を見直す覚悟があるかどうか。

 

これを事前に話し合っておくことで、コンサルタントとの方向性のズレを防げます。

 

 

コンサルタントに伝えるべき情報リスト

 

依頼前に最低限まとめておきたいのは次の情報です。

  • 取得を目指す範囲(全社/一部部署)
  • 目標スケジュール(例:来年度の取引条件に間に合わせたい)
  • 社員数・組織体制
  • 既存の管理資料や社内ルール
    これらを整理して提示することで、見積もりや支援方法が明確になります。

 

 

準備不足で起きがちなトラブル例

 

私が審査で見てきた企業でも、準備不足が原因で苦労するケースが少なくありません。

  • 「方針が決まっていないため、文書ばかり増えて現場が混乱」
  • 「短納期で依頼した結果、形だけの仕組みになり定着しなかった」
  • 「現場に説明不足で、社員が“ISOは余計な負担”と感じてしまった」
    これらは、依頼前に最低限の準備をしていれば防げた事例です。

 

 

まとめ|依頼前の準備が成功の分かれ目

 

ISO9001コンサルタントは強力なパートナーですが、丸投げでは効果を発揮できません。

  • 現状を整理する
  • 経営層と現場で意思統一する
  • コンサルに伝えるべき情報を用意する

この3点を意識するだけで、プロジェクトは大きく前進します。

 

 

依頼前の準備を確認するなら無料の「一日診断」がおすすめ

 

令和グループでは、こうした準備段階を支援する 無料の「一日診断」 を実施しています。
「何から始めればよいか分からない」「自社の準備が十分かどうか不安」という企業様に向けて、現状を丁寧に確認し、最適な進め方をご提案します。
まずはお気軽に診断を受けていただき、方向性を明確にしてからISO9001コンサルタントの活用を検討されることをおすすめします。

 

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    この記事を書いた人

    野田博

    早稲田大学理工学部卒。住友金属工業株式会社にて製鉄所および本社勤務を経て、関連会社の経営に携わる。ISOの分野では、JQAおよびASRにて主任審査員を歴任(現役)。JQAにおいては審査品質・実績が高く評価され、TOP5%審査員として表彰された実績を持つ。対応規格はISO9001、ISO14001。現在は中小企業を中心に、実務に即したシンプルなISO導入・運用支援を行っている。

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