令和グループ(ISOコンサルティング)

内部監査が形だけになっていませんか?~ISO9001内部監査のマンネリ打破方法~

内部監査が形だけになっていませんか?~ISO9001内部監査のマンネリ打破方法~

 

 

1.    導入:内部監査の現状とよくある課題

 

ISO9001を運用する多くの企業で、「内部監査は形だけ」「毎年の年中行事」という声をよく耳にします。実際に、チェックリストを機械的に確認し、報告書をまとめて終わるだけという内部監査を審査現場でも数多く見てきました。

 

しかし、内部監査の本来の目的はISO審査に通ることではなく、仕組みが有効に機能しているかを確認し、改善の機会を見つけることです。形骸化してしまえば、内部監査は単なるコストにしかなりません。

 

 

2. なぜ内部監査はマンネリ化・形骸化するのか

 

内部監査がマンネリ化してしまう要因には、次のようなものがあります。

  • 担当者が固定化し、新しい視点が入らない
  • 「不適合探し」が目的化し、改善に結びつかない
  • 形式的な質問ばかりで、現場の実態が見えていない
  • 是正処置のみで終わり、改善サイクルに乗らない

 

ISO9001内部監査が形骸化してしまうと、社員にとっても「負担」や「やらされ感」しか残りません。

 

 

3. 形だけ監査から脱却するための改善方法

 

(1) 監査の目的を再確認する

 

内部監査は**「規格適合の確認」ではなく「業務改善の機会発見」**にこそ意味があります。例えば、納期遅延が増えている企業であれば、「納期遵守の仕組み」を監査テーマに設定することで、経営課題に直結した内部監査に変わります。

 

 

(2) 監査員の視点を変える

 

チェックリストの丸写しではなく、**「業務が本当にスムーズに回っているか」「無駄や非効率がないか」**を確認することが大切です。ISO9001審査員が必ず見る「作業手順と実作業の整合性」は、内部監査でも有効な着眼点です。

 

 

(3) 現場と対話する監査を行う

 

一方的な質問ではなく、**「なぜその方法なのか」「もっと良いやり方はないか」**といった会話を重ねることで、現場から具体的な改善提案を引き出せます。これこそ内部監査の醍醐味です。

 

 

(4) 監査結果を改善サイクルに組み込む

 

不適合や指摘事項を是正処置だけで終わらせず、小さな改善もPDCAサイクルに組み込むことが大切です。これにより、内部監査は“負担”から“改善の起爆剤”に変わります。

 

 

 

4. 事例:内部監査の改善で成果を上げた企業

 

事例1:テーマを絞った中小製造業

毎年似たような指摘ばかりで改善が進まなかった企業が、監査テーマを「納期遵守の仕組み」に限定。実際の受注から納品までを追跡する監査を行った結果、工程計画の遅れが発覚し、進捗管理の改善につながりました。

 

事例2:監査員をローテーション制に変更

同じ監査員が同じ部署を担当していたため視点が固定化していた企業が、監査員を入れ替える仕組みを導入。新しい視点から改善点が次々と見つかり、内部監査の質が大きく向上しました。

 

 

5. まとめ:内部監査を“改善の武器”にする

 

ISO9001内部監査を「審査対策のための義務」と捉える限り、マンネリ化は避けられません。逆に、経営課題に直結する監査テーマを設定し、現場と対話し、改善につなげる仕組みを作れば、内部監査は組織改善の武器になります。

  • 監査の目的を再確認する
  • 視点を変えて現場を見る
  • 対話を重視して改善を引き出す
  • 改善提案を仕組みに組み込む

 

この4つを意識すれば、形だけの監査から脱却できます。

 

 

6. 無料の一日診断で“内部監査の改善ポイント”を発見

 

令和グループでは、**「内部監査が形だけになっていないか」**を客観的に診断する無料サービスを提供しています。ISO9001審査経験豊富なコンサルタントが、監査記録や運用状況をチェックし、改善につながる具体的な方法をご提案します。

👉 無料の一日診断はこちら

【一日診断】(無料)「うちのISO、これで大丈夫?」その不安、プロが無料で診断します!

 

 

\ ISOについてこんなお悩みありませんか? /

  • ISO認証を取りたいが、何から始めればいいか分からない
  • 今のISOが形骸化してしまっていないか不安
  • もっと現場に役立つ、シンプルで使いやすい仕組みにしたい

そんなときは、ISOの経験豊富な現役主任審査員が無料でご相談に応じます。
初回相談は無料です。お気軽にご連絡ください。
【ご相談内容に応じて、通常、1営業日以内を目安に返信いたします】

👉 ご質問・ご相談は、下記のフォームよりどうぞ。

 

 

お気軽にお問い合わせください。

★お問い合わせ

ISO(9001/14001)一日診断、認証取得のコンサルタント、現状のシステムの見直しと改善、内部監査教育や支援、ご質問などお気軽にお問合せ下さい。貴社のニーズに合う最善のご提案とサポートをご提供いたします。

    は必須項目です。必ずご記入ください。

    会社名

    お名前

    ふりがな

    メールアドレス

    ご住所


    お電話番号

    お問合せ内容

    個人情報の取り扱い

    個人情報保護方針に同意し、送信する

    この記事を書いた人

    野田博

    早稲田大学理工学部卒。住友金属工業株式会社にて製鉄所および本社勤務を経て、関連会社の経営に携わる。ISOの分野では、JQAおよびASRにて主任審査員を歴任(現役)。JQAにおいては審査品質・実績が高く評価され、TOP5%審査員として表彰された実績を持つ。対応規格はISO9001、ISO14001。現在は中小企業を中心に、実務に即したシンプルなISO導入・運用支援を行っている。

    この著者の記事一覧

    コメントは受け付けていません。

    メールフォームよりお気軽にお問い合わせください。

    お問い合わせはこちら お問い合わせはこちら arrow_right
    PAGE TOP