【ISO規格改訂情報】ISO9001:2026・ISO14001:2026 発行予定まとめ(2025年11月時点)

ISO9001およびISO14001の改定が、いよいよ最終段階を迎えています。
本記事では、2025年11月時点での最新の発行スケジュールを整理し、
改定の方向性と中小企業への影響についてわかりやすくまとめました。
ISO9001:2026 発行予定スケジュール
品質マネジメントシステム(QMS)の国際規格 ISO9001 は、2025年8月に DIS(Draft International Standard:国際規格原案) が発行されました。
今後の発行プロセスは以下の通りです。
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 区分  | 
 スケジュール  | 
 補足  | 
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 DIS発行日  | 
 2025年8月27日  | 
 すでに発行済み  | 
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 FDIS  | 
 2026年5〜6月予定  | 
 各国の最終投票段階へ  | 
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 IS  | 
 2026年9月予定  | 
 ISO9001:2026として発効見込み  | 
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 移行期間  | 
 約3年間  | 
 現行2015年版からの移行期間が設けられる見通し  | 
新版では、「品質文化(Quality Culture)」や「倫理的行動(Ethical Behavior)」などの新しい概念が追加され、
“仕組み中心”から“人中心”へと焦点が移っています。
👉 詳しくは、下記ハブ記事で解説しています。
ISO14001:2026 発行予定スケジュール
環境マネジメントシステム(EMS)の国際規格 ISO14001 も、ISO9001と整合性を図る形で改定が進んでいます。
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 区分  | 
 スケジュール  | 
 補足  | 
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 DIS発行日  | 
 2025年6月18日  | 
 英文DIS発行済み  | 
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 FDIS  | 
 2025年末予定  | 
 コメント反映と最終審査段階へ  | 
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 IS  | 
 2026年3月予定  | 
 ISO14001:2026として正式発効  | 
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 移行期間  | 
 約2~3年間  | 
 現行2015年版からの移行を想定  | 
新版では 「環境文化(Environmental Culture)」 の考え方が新たに導入され、
組織の環境意識や行動を“文化”として根づかせる視点が求められています。
ISO9001の「品質文化」と合わせて理解することで、
今後の統合マネジメントシステム(IMS)運用にも役立ちます。
改定の方向性と共通ポイント
- 両規格とも Annex SL(共通構造) をベースに整合性を維持
 - 「文化」「倫理」「気候変動」「持続可能性」など、人と社会に焦点を当てた改定
 - 2026年中に両規格が正式発行され、移行期間は2029年前後まで継続見込み
 - 改定の目的は「形式的運用」から「信頼される組織文化」への転換
 
👉 新しい概念「倫理的行動」については、下記記事で詳しく紹介しています。
中小企業が今からできる準備
- 移行審査を早めに計画する
教育・文書改訂・審査対応を段階的に実施。 
- “文化”を育てる運用を意識する
規格改定の本質は「人と組織の行動変革」。 
- 経営層と現場をつなぐ仕組みを整える
品質文化・環境文化を同時に醸成することが、競争力強化につながる。 
中小企業にとっては、改定をチャンスと捉え、
経営改善や社員育成のきっかけ として活用することがポイントです。
👉 改定全体像を知りたい方は、下記記事をご覧ください。
まとめ
ISO9001:2026とISO14001:2026の改定は、単なる条文変更ではなく、
組織文化・行動変革を伴う「次世代型マネジメント」への進化 です。
これからのISO運用は、文書ではなく「人」を中心に。
令和グループでは、改定対応の教育・内部監査・運用支援を通じて、
中小企業のスムーズな移行と定着をサポートしています。
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