令和グループ(ISOコンサルティング)

ISO14001改定で何が変わる?中小企業でもできる対応ステップを解説!

 

**ISO14001(環境マネジメントシステム)**は、2026年に改定される見込みです。
「大きく変わるわけじゃないし、うちは中小企業だから関係ないかも…」
と思っていませんか?

 

実は今回の改定は、中小企業にも大きく関係があり、むしろチャンスでもあるのです。

この記事では、最新の改定情報と、今からできる準備を「やさしい言葉」で分かりやすくお伝えします。

 

 

ISO14001の改定、なにが起きてるの?

 

現在のISO14001は「2015年版」。これが約10年ぶりに見直されることになり、国際的な議論が進んでいます。

🔸 正式改定は2026年予定
🔸 内容は「大きな変更」ではなく、考え方や注釈が補強されるのが特徴です。

 

つまり、「基本的な仕組み」はそのままですが、時代に合ったテーマが加わるということです。

 

 

中小企業が注目すべき「5つの準備ポイント」

 

では、実際に中小企業はどう備えればいいのでしょうか?
これから紹介する5つを押さえておけば、慌てることなく、スムーズに対応できます!

 

 

① 気候変動の影響を考えてみよう

新しい規格では「気候変動」への意識が求められます。

例えば…

  • 豪雨や猛暑が作業に影響する
  • 燃料や電気代が高騰する
  • 異常気象で材料の仕入れが遅れる

 

こうしたことも「環境リスク」として扱う流れになります。

 

準備ポイント
「うちの会社が、天候やエネルギー価格の変動からどんな影響を受けるか?」を考えてみましょう。

 

 

② 利害関係者の要望をもう一度見直そう

今回の改定では、顧客や近隣住民などの声を、もっと意識しようという内容が追加される予定です。

 

たとえば…

  • 取引先:「環境対応していますか?」
  • 近隣住民:「騒音が気になる…」

 

準備ポイント
過去のクレームや要望を見直して、「誰が、何を求めているか?」を整理しましょう。

 

 

③ 設備や業務を変更するときの対応をルール化

規格では「業務に変更があるときは、環境への影響を考慮すること」が新たに明文化されます。

 

たとえば…

  • 新しい設備を入れる
  • 外注先を変更する

 

準備ポイント
変更時の「チェックリスト」や「簡単な確認ルール」を作っておきましょう。

 

 

④ 製品のライフサイクル全体を見直そう

ライフサイクルとは、「仕入れ→製造→使用→廃棄」までの流れです。

今後はこの**全体の流れの中で、どこに環境への影響があるか?**を意識する必要があります。

 

準備ポイント
廃棄物の出し方、包装材、使用エネルギーなどの項目を見直してみましょう。

 

 

⑤ 外注先・協力会社にも「環境意識」を持ってもらう

自社だけでなく、外部に任せている業務(例:廃棄物処理、運送など)にも目を向ける必要があります。

 

準備ポイント
外注契約に「環境配慮」の文言を入れたり、年1回の簡単な確認・ヒアリングを行いましょう。

 

 

今から少しずつやっておくのが正解!

 

ISO14001の正式改定は2026年予定ですが、認証機関の審査では**「先取りで指摘される」**ケースも出てくるでしょう。

 

ですので…

早めに概要をつかんでおく
社内で少しずつ話し合う・見直す

 

この姿勢が、とても大切です!

 

 

まとめ:中小企業がやるべきことリスト

 

準備項目

やること

気候変動対応

リスクの洗い出し(豪雨・エネルギーなど)

利害関係者対応

顧客・地域の要望の再確認

変更管理

設備・外注先変更時の確認フロー

ライフサイクル視点

廃棄物・包装材などを見直す

外注管理

外注先にも環境意識を共有

 

 

最後に:改定はチャンスでもある!

 

ISO14001の改定は、**「難しくなる」ことではなく、「わかりやすく、運用しやすくなる」**方向です。

「ISOを使って、会社をよくする」
そんなチャンスとして、今回の改定を捉えてみませんか?

 

 

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    この記事を書いた人

    野田博

    早稲田大学理工学部卒。住友金属工業株式会社にて製鉄所および本社勤務を経て、関連会社の経営に携わる。ISOの分野では、JQAおよびASRにて主任審査員を歴任(現役)。JQAにおいては審査品質・実績が高く評価され、TOP5%審査員として表彰された実績を持つ。対応規格はISO9001、ISO14001。現在は中小企業を中心に、実務に即したシンプルなISO導入・運用支援を行っている。

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