令和グループ(ISOコンサルティング)

ISO9001認証取得の流れと必要な準備とは?〜企画・文書整備・内部監査・審査対応まで丁寧に解説〜

 

はじめに:「何から始めればいいのか分からない」を解消

 

ISO9001を取得したいが、「具体的にどんな準備が必要なの?」「小さな会社でもできるの?」と悩まれていませんか?

 

実際、中小企業の現場からは「ISOって難しそう」「書類が多くて大変そう」という声がよく聞かれます。しかし、準備の流れをきちんと理解し、適切に進めれば、初めてでも無理なく取得することができます。

 

この記事では、ISO9001認証取得までの全体の流れと、各ステップで何を準備すべきかを、コンサルティング現場の経験をもとに、わかりやすく解説します。

 

 

認証取得の全体像:5つのステップで整理

 

ISO9001の認証取得は、大きく以下のようなステップで進めるとスムーズです。

 

ステップ

内容

目的

① 現状把握と企画立案

自社の状況確認と方針づくり

成功のための土台を整える

② 文書整備

必要な手順・記録の作成

規格に適合した仕組みを形にする

③ 教育・社内浸透

社員への説明・理解促進

実行力のある組織づくり

④ 内部監査の実施

自社内チェック

ギャップを事前に発見し改善

⑤ 審査対応

第三者による審査

取得に向けた最終確認

 

 

ステップ①:現状把握と企画立案

 

まずは、自社の業務を見直しながら、ISOをどのように活かしたいのかを明確にします。

 

✅ 実施内容

  • 経営者と担当者で「なぜISOを取るのか」を話し合う
  • 認証の対象範囲(製品・サービス)を決める
  • プロジェクトリーダーや推進メンバーを選定
  • 取得までのスケジュールをざっくり設計

 

🔍 事例:

ある製造業では「若手社員でも同じ品質が出せるようにしたい」という目的で認証取得を決意。現状のやり方を見える化するところから始めました。

 

 

ステップ②:文書整備(必要最小限でOK)

 

ISOというと「大量の文書を作らなければならない」と思いがちですが、最近のISO9001は「使える仕組み」が重視されており、最小限の文書で十分です。

 

✅ 実施内容

  • 品質方針・品質目標の策定
  • 製造・サービス提供の手順書(必要箇所のみ)
  • 文書管理ルール、記録様式の作成

 

🔍 ポイント:

文書は「審査員のため」ではなく「現場が迷わず動けるため」に作るもの。
表や写真を活用して、誰でも理解しやすい形式にすることが成功の鍵です。

 

 

ステップ③:教育と運用の浸透

 

どんなに良い仕組みを作っても、社員が理解し実行できなければ意味がありません。

 

✅ 実施内容

  • 全社員への教育(ISOとは?自分の役割は?)
  • 教育記録の保存
  • 教育内容の繰り返し確認(朝礼・ミニ勉強会)

 

🔍 工夫例:

ある企業では「現場の声から作るマニュアル」を導入。担当者自身が手順を言語化し、それをもとに運用マニュアルを整備することで、理解と納得が深まりました。

 

 

ステップ④:内部監査の実施

 

内部監査は「自分たちのやり方がルール通りか」をチェックする工程です。

この段階でギャップや不備を洗い出しておくと、外部審査でも慌てずに対応できます。

 

✅ 実施内容

  • 監査計画・実施(部門ごと)
  • チェックリスト作成
  • 改善提案と是正処置の検討

 

🔍 コンサル現場のポイント:

監査は「指摘の場」ではなく「改善のきっかけ」。
「どうすればもっと良くなるか?」の視点で取り組むと、社員のモチベーションも上がります。

 

 

ステップ⑤:審査対応(いよいよ本番)

 

内部監査が終わったら、いよいよ第三者機関による外部審査を受けます。
ここでISO9001の認証が得られれば、晴れて取得完了です。

 

✅ 審査の流れ

  • 書類提出と審査日程の調整
  • ステージ1(文書中心)とステージ2(現場確認)
  • 指摘事項の是正対応

 

🔍 審査での心構え:

審査は「減点方式」ではありません。
ルールに沿って業務が行われていれば、自信を持って説明しましょう。

 

 

 

よくあるつまずきポイントと対処法

 

 

課題

解決のヒント

文書作りで手が止まる

最小限でスタート。完璧より実用性を優先。

社員がISOに消極的

自分ごと化できるように、役割を明確に。

審査が不安

模擬審査や一日診断を活用し、事前準備を。

 

中小企業こそ、シンプルで使いやすいISOを

令和グループでは、**「現場で使えるISO」**をモットーに、中小企業向けのシンプルな導入支援を行っています。

 

サポート内容(一例):

  • 業務に合った文書の作成サポート
  • 社員向けの教育研修の設計
  • 内部監査のチェックリスト提供
  • 模擬審査や事前ヒアリングで不安解消

 

さらに、**無料の「一日診断」**をご利用いただくことで、自社の状況に合った進め方をご提案します。

🔍 「一日診断」の詳細はこちら 

 

 

まとめ:準備8割、あとは自然と進む

 

ISO9001認証取得は、難しいものではありません。

**「目的を定め、ステップを踏んで進める」**ことで、無理なく確実に取得へと導けます。

「まずは現状を整理したい」
「社員の負担を減らしたい」
という方は、ぜひ一度、令和グループの無料の「一日診断」をご活用ください。

お気軽にお問い合わせください。

★お問い合わせ

ISO(9001/14001)一日診断、認証取得のコンサルタント、現状のシステムの見直しと改善、内部監査教育や支援、ご質問などお気軽にお問合せ下さい。貴社のニーズに合う最善のご提案とサポートをご提供いたします。

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    この記事を書いた人

    野田博

    早稲田大学理工学部卒。住友金属工業株式会社にて製鉄所および本社勤務を経て、関連会社の経営に携わる。ISOの分野では、JQAおよびASRにて主任審査員を歴任(現役)。JQAにおいては審査品質・実績が高く評価され、TOP5%審査員として表彰された実績を持つ。対応規格はISO9001、ISO14001。現在は中小企業を中心に、実務に即したシンプルなISO導入・運用支援を行っている。

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