ISOコンサルの選び方|中小製造業が失敗しないポイント〜価格だけで選ばない、成果につながるパートナー選定術〜05
「どのコンサルに頼めばいいのかわからない…」こんなお悩みはありませんか?この記事では、中小製造業が「成果につながるISOコンサル」を選ぶための具体的な視点をご紹介します。
「どのコンサルに頼めばいいのかわからない…」
ISO9001の認証取得や仕組みづくりを進めるうえで、
「ISOコンサルタントに依頼した方が良い」とは聞くものの…
- 「どのコンサルも似たようなことを言っている」
- 「価格も内容もバラバラで比べにくい」
- 「以前依頼したけど、文書を作っただけで終わった…」
こんな声を多くの中小企業からお聞きします。
ISOコンサル選びは、導入後の運用や定着の質を大きく左右する重要なポイントです。
この記事では、中小製造業が「成果につながるISOコンサル」を選ぶための具体的な視点をご紹介します。
1. ISOコンサルには“タイプ”がある
「ISOコンサル」とひとことで言っても、その中身や支援スタイルは実にさまざまです。
以下のような違いを知っておくだけで、選びやすさがぐっと上がります。
📌 文書中心型 vs 運用重視型
- 文書作成や審査対応だけをゴールにしているコンサル
→ 認証取得はできるが、現場には定着しにくい - 運用・定着・改善まで見据えた支援を行うコンサル
→ 現場が動き、改善が続く「使えるISO」になる
📌 個人事業型 vs 組織型
- フリーランスや小規模事務所(柔軟で小回りが利く)
- 組織型・大手(体制は整っているが対応が画一的な場合も)
▶ 「自社の規模・文化に合ったタイプ」を選ぶのがカギです。
📌 業種特化の有無
- 製造業や建設業など、業種に精通しているコンサルは言葉が通じやすい
- 特に中小製造業では、現場のリアルな事情を理解できるかが重要
2. コンサル選びでありがちな“失敗パターン”
❌ パターン①:金額だけで選んでしまった
- 「とにかく安いところを」と選んだ結果、
→ テンプレ文書だけ渡されて終わり
→ 実務に合っておらず、社内は混乱
▶ 「安かろう悪かろう」ではなく、“コストではなく価値”を見ることが大切です。
❌ パターン②:実務に合っていない文書を押しつけられた
- 「うちの業務に合っていない」
- 「社員が使いこなせず、結局誰も見なくなった」
▶ ISOを“自社の仕組み”として動かすには、現場に合わせたアレンジが不可欠です。
❌ パターン③:コミュニケーションが取りづらかった
- 説明が難解で質問しづらい
- 上から目線で現場が萎縮する
- フォローが遅く、対応が不安定
▶ 相性・信頼関係も、ISO支援では非常に重要です。
3. 成果につながるコンサル選び 5つのチェックポイント
✅ ① 製造業の支援実績があるか?
→ 業種特有の悩みや現場の言葉を理解しているかは大きな差になります。
✅ ② 難しい用語を使わず、現場の言葉で話してくれるか?
→ 「PDCAって何?」という社員にも自然に伝わる説明ができる人が理想。
✅ ③ “形だけ”ではなく“使える仕組み”を目指しているか?
→ 認証取得だけが目的ではなく、実務の改善・定着まで支援してくれるかを確認。
✅ ④ 定着支援・運用支援まで視野に入れているか?
→ 「認証まで」がゴールではなく、その後を見据えた設計・サポートがあるか?
✅ ⑤ 無理な勧誘をしない、誠実な対応か?
→ 最初の対応こそ、その会社・人の“人柄”が見えるポイント。
無料相談や問い合わせ対応の印象をチェック。
4. よりよいコンサルと出会うためにできること
✅ 社内の課題をあらかじめ整理しておく
- 「何が困っていて」「どんな状態を目指したいのか」
→ 目的を共有できれば、コンサルも適切な提案がしやすくなります。
✅ 初回相談や説明会で“人柄”を見る
- メールや資料では分からない、“相性”は対面やオンライン面談で確認しましょう。
✅ 2〜3社を比較して判断する
- 複数社を見てみることで、視野が広がり、納得感を持って選べます。
5. 事例:製缶業でのコンサル選定成功例
ある製缶加工業(従業員20名)では、
「ISO導入=書類が増えて負担になる」という懸念から長年導入を見送っていました。
しかし、営業先の信用確保と社内改善の両立を目指し、
複数のコンサルに相談した結果、**“現場に入り込んで一緒に作ってくれるコンサル”**を選定。
- 難しい用語を使わず、社内の言葉で文書作成
- 手順書や記録類を「使いやすく」「わかりやすく」整理
- 現場メンバーの教育にも参加し、巻き込み力◎
▶ 認証取得後も運用が継続し、社員からも「意外と役立つね」という声が出るように。
ISOコンサルは“伴走者”。自社に合うパートナーを選ぼう
ISOコンサルは、ただの“外部支援者”ではなく、
自社の品質向上・業務改善をともに実現する“伴走者”です。
価格や規模だけで選ばず、
- 実績
- 現場への理解度
- コミュニケーションの取りやすさ
- 誠実な対応
といった視点で、自社に合ったパートナーを見つけることが、導入成功の第一歩です。
📘 次に読むべき記事:
👉 ISO9001を“使える仕組み”にする5つの設計ポイント〜形だけで終わらせない、現場で機能するISOの作り方〜06 | 令和グループ(ISOコンサルティング)
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“誰に頼むか”で、ISOは現場に根づくかが決まる
ISOコンサルは、単なる文書作成の代行者ではなく、””会社の改善を一緒に進める“パートナー”””です。価格や知名度だけで選んでしまうと、「形だけのISO」で終わる可能性もあります。
製造業の業務を理解し、現場の言葉で伝えられ、定着までサポートできるかどうかが、良いコンサルの判断ポイントです。
初回相談や比較を通じて、自社の課題と相性をしっかり見極めることが、成功の第一歩となります。焦らず丁寧に選びましょう。