令和グループ(ISOコンサルティング)

「iso9001 改善したい」と思ったら読むべき!成果につながる5つの見直しポイント

 

はじめに:「このまま続けても意味がない…」と感じたら改善のチャンス

 

ISO9001を導入して数年。
「審査は通っているけど、成果が見えない」
「現場では“ISO対応”が負担になっている」
「文書や記録はあるけれど、誰も読んでいない」
――そんなお悩みを抱えていませんか?

 

ISOはあくまで“仕組み”であり、使い方次第で会社の武器にも負担にもなります。

本記事では、「iso9001 改善したい」と感じた企業様に向けて、現場でよくある3つの課題と、そこから抜け出すための5つの改善ポイントをわかりやすく解説します。

 

 

【課題①】形骸化:「とりあえずやっている」状態になっていませんか?

 

ISO運用で最も多い悩みの一つが形骸化です。

  • 内部監査が「チェックリストを埋めるだけ」になっている
  • 品質目標が毎年コピー&ペースト
  • マネジメントレビューが単なる“報告会”になっている

 

このような状態では、ISOは現場にとって“やらされるだけの仕組み”になり、担当者のモチベーションも低下します。

 

解決のヒント

  • 目的を再確認する:「何のためにISOを運用しているのか」を経営層と現場で共有する
  • 成果指標を“自分ごと”にする:部門ごとのKPIに落とし込む
  • 年間スケジュールに“改善”を組み込む:改善提案会、テーマ別のレビューなどを実施

 

💡事例:ある製造業では「ISO=無駄な業務」という声がありました。見直し後、改善提案制度と連動させたところ、年間10件以上の業務改善案が実行に移され、現場の協力度も大きく向上しました。

 

 

【課題②】業務と乖離:実際の作業とISOの文書が一致していない

 

ISOを導入した当初はきちんと現場に合っていたはずの手順やルール。
それが、業務の変化とともに現実と合わなくなってくることは珍しくありません。

  • 「手順書と実際のやり方が違う」
  • 「記録のための記録が増えすぎた」
  • 「書類が多くて新人が読む気にならない」

 

こうなると、ISO文書は現場の足を引っ張るだけの存在になります。

 

解決のヒント

  • 業務フローを基準に再整理:実際の業務手順に基づいて、必要最小限の文書に再構築
  • デジタル化やフォーマットの簡略化:紙からExcel、Excelから共有フォルダへ
  • 現場との定期レビュー会を開催:年1回でも“見直す文化”をつくる

 

💡事例:あるサービス業では、マニュアルが300ページを超えていましたが、現場と協議のうえ100ページ以下に圧縮。更新頻度が上がり、社内の問い合わせも激減しました。

 

 

【課題③】効果が見えない:経営層がISOに関与していない

 

ISO9001は「品質マネジメントシステム」ですが、品質部門だけが運用するものではありません

経営層が関与しないと、効果も見えづらくなりがちです。

  • 品質方針と経営戦略がかけ離れている
  • 経営レビューが「部長任せ」になっている
  • 社長がISOに無関心

 

このような状態では、ISOの成果が「経営に反映されていない」と感じるのも当然です。

 

解決のヒント

  • 経営指標(売上、CS、改善数など)とISOを連動させる
  • 経営レビューのテーマを戦略課題に寄せる
  • 目標設定を“経営者の言葉”で表現する:数字だけでなく「どんな会社にしたいか」を明文化

 

💡事例:ある中小企業では、社長が品質目標に「苦情ゼロ」だけを掲げていました。見直し後、「顧客満足度の定点観測」や「社員の提案数」など、経営方針に沿ったKPIに切り替えたところ、社長も毎月の会議で成果に目を通すようになり、全社的な改善の流れが加速しました。

 

 

成果を生む!5つの改善ポイントまとめ

  1. 目的を共有し、ISOを“経営の道具”と再認識する
  2. 実際の業務に即したシンプルな運用へ再設計する
  3. 内部監査を“業務改善の場”に変える
  4. 経営層を巻き込んで目標・レビューの質を上げる
  5. 外部の視点を入れて“見直すきっかけ”をつくる

 

 

おわりに:一度立ち止まることで、ISOは必ず会社の力になる

 

ISO9001の仕組みは、一度作ったら終わりではなく、「常に見直していくこと」に意味があります。

むしろ、数年経った今だからこそ、「現場に合っていない部分」「経営に役立っていない部分」が見えてくるのです。

 

令和グループでは、中小企業様向けに**“1日診断”による現状分析**や、シンプル化された文書体系の再構築支援などを通じて、現実に役立つISO運用を支援しています。

このまま続けて意味があるのか?」と感じている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。

無料の「一日診断」については、こちらをご覧ください。

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    この記事を書いた人

    野田博

    早稲田大学理工学部卒。住友金属工業株式会社にて製鉄所および本社勤務を経て、関連会社の経営に携わる。ISOの分野では、JQAおよびASRにて主任審査員を歴任(現役)。JQAにおいては審査品質・実績が高く評価され、TOP5%審査員として表彰された実績を持つ。対応規格はISO9001、ISO14001。現在は中小企業を中心に、実務に即したシンプルなISO導入・運用支援を行っている。

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