【実録インタビュー】ISOを「業務改善ツール」に変えた中小企業の事例紹介
1. はじめに:ISOは業務改善に役立つ“道具”です
ISO9001を導入したものの、「審査に通すための書類作成」で終わっていませんか?
多くの中小企業が、ISOを本来の目的である業務改善・品質向上のツールとして活用しきれていないのが現実です。
今回は、ISOを“現場改善の仕組み”として再構築した製造業A社の取り組みを、担当者インタビュー形式でご紹介します。
「ISOって結局ムダでは?」と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい事例です。
2. A社の基本情報と課題:形だけのISO運用に限界
- 業種:機械部品製造
- 従業員数:30名
- ISO9001導入歴:10年超
担当者・佐藤様(仮名)コメント:
「当社では10年以上前にISO9001を取得しましたが、正直言って“審査対応”が目的になっていました。
手順書や記録はあるけれど、実際の現場はその通りに動いていない。現場の反応も、『どうせISOでしょ?』という感じでした。」
年に一度の審査を無事に通すことだけに注力し、業務の効率化や改善には結びついていないことに、佐藤さん自身も違和感を覚えていたそうです。
3. 見直しのきっかけ:現場と経営の「分断」に危機感
佐藤さんはある日、経営会議でこう指摘されました。
「現場が無駄な作業を繰り返していて、効率が落ちている」
「ISOを導入しているのに、なぜ改善が進まないのか?」
この言葉が引き金となり、ISOの見直しを検討し始めます。
そんなときに出会ったのが、令和グループによる**「一日診断」サービス**でした。
4. 外部の目で現状を分析:一日診断の内容と気づき
「一日診断では、ISO文書だけでなく、実際の業務フローや記録も見てもらいました。
驚いたのは、“現場で実施されていない手順”がいくつもあると分かったことです。
また、社内教育も“記録だけ”になっていて、実質的なスキルアップにはつながっていませんでした。」
第三者からのフィードバックを受け、佐藤さんは「これは早急に見直すべきだ」と強く感じたそうです。
5. 実際に行った見直しと改善内容
一日診断の結果をもとに、以下のような改善を段階的に実施していきました。
✅ 業務フローと手順書の統合
- 実務と異なる手順を全面的に改訂
- 現場担当者の意見を反映し、**“見ながら使えるマニュアル”**に再設計
✅ 内部監査の見直し
- チェックリスト方式を廃止
- 「実際の作業の流れ」に沿った監査を実施
- **改善提案を促す“対話型監査”**に転換
✅ 教育の再構築
- OJT中心の教育に記録を連動
- 教育内容の明確化とスキルマップの導入
✅ マネジメントレビューの刷新
- 単なる報告から「経営課題の議論の場」へ
- クレーム件数や納期遵守率などを数値化し、改善策を協議
6. 改善後の成果:数字と意識が変わった
見直しから半年後、明確な変化が現れました。
- 手順書の更新により現場のミスが30%減少
- 内部監査の改善で、現場からの改善提案が3倍に
- 書類作業が削減され、月15時間の業務効率化
- クレーム対応時間が短縮され、顧客満足度も向上
「何より嬉しかったのは、現場から『ISOって意外と使えるね』という声が出てきたことです。」と佐藤さん。
7. 担当者からのメッセージ:ISOは“使い方”で変わる
「導入当初のように、マニュアルを形だけ作って終わり…というやり方では、意味がないと痛感しました。
外部のアドバイスを受けることで、自社だけでは気づけない課題が明確になりました。
今では、ISOが“業務改善ツール”として機能していると自信をもって言えます。」
8. ISOを業務改善に活かすためのチェックリスト
- ✅ 手順書と実務にズレがないか?
- ✅ 内部監査が“チェック作業”になっていないか?
- ✅ 教育がスキル向上につながっているか?
- ✅ クレームや不適合が改善に活かされているか?
- ✅ マネジメントレビューに経営層が本気で参加しているか?
一つでも当てはまる場合は、見直しのチャンスです。
9. 無料一日診断で、自社のISOの“活用度”をチェックしませんか?
「見直したいけど、何から始めればいいか分からない」
そんな方のために、令和グループでは無料の一日診断を実施中です。
- ✅ 現状の課題を第三者が客観的に診断
- ✅ 文書・業務・経営の三方向から評価
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10. まとめ:ISOは“形”ではなく“結果”で評価される時代へ
ISO9001は、経営者・現場・顧客の**三方に効果をもたらす“仕組み”**です。
それを最大限に活かすか、負担にするかは「運用の仕方次第」。
中小企業にとっては、シンプルで実践的な運用こそがカギです。
まずは、一歩踏み出して“使えるISO”への見直しを始めてみませんか?
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