【審査で指摘が多い方へ】よくあるISOの見直しポイントと対策
1. はじめに:毎年のISO審査、同じような指摘を繰り返していませんか?
「また文書の更新漏れを指摘された…」
「教育記録が不備と言われて焦った」
「マネジメントレビューの内容が薄いと指摘されたが、どう直せばよいかわからない…」
そんなお悩みを抱えるISO事務局の方は少なくありません。
審査のたびに同じような指摘を受けるのは、“見直しポイントが放置されている”サインです。
この記事では、審査現場でよく見かける指摘内容と、その対策方法を具体的にご紹介します。
2. 審査でよくある指摘項目とその背景
■ 文書・記録の不備
- 手順書の更新日が数年前のまま
- 実務と手順書の内容が合っていない
- 教育記録や内部監査の記録が未保存
審査員の視点:
“記録があるか”ではなく、“実際に運用されているか”が見られます。
■ 内部監査が形骸化している
- チェックリストに〇✕だけで実態把握がない
- 改善につながらない報告ばかり
- 監査員が経験不足で、実質的な改善に至らない
審査員の視点:
“問題がないこと”ではなく、“改善が進んでいること”が重視されます。
■ 教育・力量の記録が曖昧
- 新人研修がOJT任せ
- 力量評価が属人的で基準がない
- 記録があっても内容が抽象的
審査員の視点:
「教育が行われたか」ではなく、「効果があったか」までが問われます。
■ マネジメントレビューの内容が薄い
- 単なる数字の報告で、分析や対策がない
- 経営層が関与しておらず、指摘される
- 次年度への課題や方針が曖昧
審査員の視点:
「レビューの有無」ではなく、「経営とつながっているか」が評価対象になります。
3. 審査で指摘されないための見直しポイントと対策
✅ 文書・記録管理の見直し
- 文書一覧と見直し予定日を管理し、定期更新ルールを導入
- 実務担当者と連携し、「現場で使える手順書」に再構築
- 記録は電子保存+承認フローで整備しやすくする
✅ 内部監査の活性化
- 形だけのチェックリストを廃止し、実業務に基づいた監査項目に変更
- 「現場からの改善提案」を評価軸に含める
- 模擬監査や監査員教育でスキルを底上げ
✅ 教育・力量管理の整備
- スキルマップを作成し、OJT記録と連動させる
- 教育内容・方法・成果を一貫して管理できる仕組みを導入
- 教育後の成果(行動変化・不良削減など)も記録
✅ マネジメントレビューの強化
- KPIを活用し、成果・課題・改善をデータで示す
- 経営層との事前打ち合わせでレビューの質を高める
- 「次にどうするか」が見える資料作成を徹底
4. 実際に改善した企業の成功事例
- 製造業A社:手順書の見直しで「現場が動けるISO」に
古い手順書を棚卸しし、現場主導で再作成。結果、作業ミスが半減し、審査では「運用が実態に合っている」と評価。
- サービス業B社:内部監査を“対話型”に改革
現場のヒアリングを重視した監査方式に変更。社員から改善提案が増え、年間10件の業務改善が実現。
- 建設業C社:教育とスキルマップを連携
OJT記録と教育履歴をスキル別に見える化し、力量管理が明確に。審査で「人材育成とISOがリンクしている」と高評価。
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6. まとめ:審査は「指摘されない」ことがゴールではありません
審査は本来、自社の課題に気づくチャンスです。
その指摘を“単なる問題”と見るのか、“成長のきっかけ”とするのかで、ISOの価値が変わります。
まずは、自社のISOが「機能しているか」をチェックしてみませんか?
審査対応に追われるISOから、“経営に役立つISO”へアップデートする第一歩を踏み出しましょう。
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