【経営者向け】ISOで“稼げる会社”になるための改善アプローチ
1. はじめに:ISOはコストではなく、利益を生む仕組みです
ISO=「審査対応」「手間のかかる文書作成」――そんなイメージをお持ちの経営者の方も多いのではないでしょうか。しかし実際には、ISO9001は**使い方次第で“利益を生み出す経営ツール”**になります。
審査やコンサルの経験を通じて得たノウハウを織り込んでお伝えします。
本記事では、ISOを「稼げる仕組み」へと転換するための視点とアプローチを、具体的な事例とともにご紹介します。
「手間のかかる文書作成」――そんなイメージをお持ちの経営者の方も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、ISO9001は**使い方次第で“利益を生み出す経営ツール”**になります。
本記事では、ISOを「稼げる仕組み」へと転換するための視点とアプローチを、具体的な事例とともにご紹介します。
2. 経営に貢献しないISOの共通点
まずは、ISOが「経営に活かされていない状態」を整理してみましょう:
- 品質目標が経営目標と連動していない
- 内部監査やレビューが形式化し、経営判断に活かされていない
- クレーム分析が形骸化し、再発防止がされていない
- 文書や記録が増えるばかりで、現場の改善に結びついていない
- 経営層が関与しておらず、ISOが“他人ごと”になっている
この状態では、ISOがコストセンター化してしまい、利益に貢献できません。
3. ISOを「利益を生む仕組み」に変える5つのアプローチ
✅ 1. 品質目標を経営指標と連動させる
品質目標を、「不良率削減」「クレーム件数削減」だけでなく、
- 顧客継続率
- リピート受注率
- 利益率
といった経営に直結する数値と結びつけることで、効果を実感しやすくなります。
✅ 2. 内部監査を“利益改善の視点”で再設計
- 作業ロス・手戻り・不適合コストの「見える化」
- チェックリストを、原価低減や業務効率化の観点で再設計
改善提案が“利益にどう貢献するか”を評価・報告できれば、経営層の判断材料にもなります。
✅ 3. マネジメントレビューを「意思決定の場」にする
- 製品不良率や納期遵守率の推移を経営指標とリンクさせて分析
- 人材不足・教育効果などの“経営課題”もレビュー項目に加える
ISOの仕組みが経営判断の武器になります。
✅ 4. クレーム・不良の“改善利益”を可視化
- クレーム削減による時間・費用の削減額を試算し、月次でレポート
- 「対応コスト→予防コスト→利益」への転換事例を共有
✅ 5. 営業・開発部門もISOに巻き込む
- 顧客要求の収集と展開をISOの仕組みに乗せる → 顧客満足・受注拡大
- 品質リスクの共有により、製品開発の効率化・安定化を実現
4. 成功事例:ISOで「稼げる会社」に変わった企業
■ 製造業A社
「不良率1%削減=月30万円削減」をKPI化。内部監査の観点を利益重視に変え、改善活動が年間360万円の経常利益増につながった。
■ サービス業B社
クレーム分析と業務改善を連動。顧客継続率が10%向上し、売上は1.2倍に。
■ 建設業C社
マネジメントレビューを“経営会議化”。レビュー内容が経営戦略の意思決定に直結し、プロジェクト採算率が15%改善。
5. 経営者が押さえるべき「ISO活用3原則」
- 経営KPIと品質目標を連動させる
- 改善成果を“見える化”して判断材料にする
- コストでなく“投資”としてISOを見る
これらを意識することで、ISOは経営の“負担”ではなく“武器”になります。
6. 無料一日診断で「利益につながるISO」へ第一歩を
「ISOが利益につながっているのか不安」 「経営とISOがバラバラになっている気がする」 そんな方は、まずは現状を客観的に把握することから始めませんか?
✅ 一日診断では、
- 文書・記録のムダや重複の洗い出し
- 経営との連動状況
- “改善=利益”の可視化可能性 を専門家が診断し、改善ポイントをご提案します。
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7. まとめ:ISOは“稼ぐ力”を持った仕組みです
ISOは決して「維持するための制度」ではなく、使いこなせば利益に直結する経営インフラです。
「ISO=コスト」ではなく、「ISO=利益貢献のための投資」として捉え直し、経営戦略の中核として活かしていきましょう。
その第一歩は、“見直す”ことから始まります。
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